レポート株式会社福吉組

「兵庫」　（株）福吉組（資本金9500万円、姫路市飾磨区恵美酒213、代表山戸礼次郎氏、従業員81人）は2月26日に神戸地裁姫路支部へ民事再生手続き開始を申請し、28日保全命令を受けた。

　申請代理人は後藤伸一弁護士（姫路市北条宮の町385、電話0792-22-0522）ほか。

　当社は、1947年（昭和22年）6月創業、62年（昭和37年）3月に設立された港湾土木工事を主力とする工事業者。従前より海洋工事に強く地元では上位業者に位置づけられ、官公庁関係の工事を中心として湾岸土木工事60％、陸上土木建築工事40％の扱い比率で、98年3月期には年売上高約170億8400万円を計上していた。

　関西空港第二期工事や神戸新空港などの大型海洋工事がピークを過ぎたことで受注は低迷し、2002年同期の年売上高は約127億8500万円にまで落ち込んでいた。受注低迷に加え単価下落により収益はひっ迫、さらに関連会社への貸付金などが膨らみ、財務内容は大幅に悪化していた。過大な金融債務を抱えていたことから新規の資金調達も限界となり、今回の措置となった。

　負債総額は約110億5400万円。