レポート

ワコー株式会社ほか2社

2003/01/30

TDB企業コード:580441062 大阪府岸和田市 敷物製造・卸 自己破産を申請 負債35億円

「大阪」 ワコー(株)(資本金4億1925万円、岸和田市包近町93、登記面=大阪市西区北堀江2-4-4、代表多田五十鈴氏ほか1名、従業員24人)とグループ会社の多田繊維工業(株)(資本金7500万円、同所、同代表、従業員27人)、多田紡績(株)(資本金9500万円、同所、同代表、従業員24人)の3社は、1月29日に大阪地裁岸和田支部へ自己破産を申請した。

 申請代理人は春田健治弁護士(堺市北瓦町1丁3-2、電話072-233-8471)。

 ワコー(株)は、1963年(昭和38年)7月設立の敷物卸業者で、93年に本店を現所に移転した。69年に東京に営業所を開設、70年に岸和田市に大規模配送センターを新築、また、製造部門を担うグループ会社として、多田繊維工業(株)、多田紡績(株)を設立するなど業容を拡大し、88年2月期には年売上高約131億6800万円をあげていた。

 最近はホットカーペット向けカバーなどの落ち込みや、同業者間との価格競争などから売り上げは減少基調に転じ、2002年同期の年売上高は約24億3600万円にまで激減し、大幅赤字を余儀なくされていた。

 また、製造子会社の設備資金は当社を経由していたことから借入金も年商規模にまで膨らみ財務内容が悪化、先行き見通し難となっていた。

 多田繊維工業(株)は、1970年(昭和45年)3月にワコー(株)専属のカーペット製造部門として設立。タフテッドカーペットの製造100%でピース物が大半を占め、80年2月期には年売上高約32億円を計上していたが、2002年同期の年売上高は約6億7200万円にまで落ち込んでいた。

 多田紡績(株)は、1979年(昭和54年)4月、ワコー(株)の下請工場を独立させる形で設立。ワコー向けにカーペット用糸の紡績を手がけ、97年2月期には年売上高約4億200万円をあげていた。

 2社ともに受注及び資金面をワコーに依存していたため連鎖した。

 負債は3社合計で推定35億円の見込み。