レポート

株式会社エスビ-シ-

2002/12/20

TDB企業コード:800535391 福岡県福岡市博多区 第三セクターが出資するショッピングセンター開発運営 特別清算開始決定受ける 負債291億円

「福岡」 ショッピングセンター「スーパーブランドシティ」を運営する(株)エスビーシー(資本金13億3000万円、福岡市博多区下川端町3-1、清算人岡部隆浩氏)は、9月30日に開催された臨時株主総会で解散を決議していたが、12月16日に福岡地裁へ特別清算の開始を申請し、12月19日に同地裁より特別清算開始決定を受けた。

 申請代理人は吉岡隆典弁護士(福岡市中央区警固2-18-7、電話092-712-0266)。

 当社は、1996年(平成8年)2月、下川端地区再開発事業「博多リバレイン」内での百貨店経営を目的に、福岡市の第3セクター(株)都市未来ふくおか、同施設の核店舗となる(株)福岡玉屋ほか有力企業の出資を受けて設立された。その後、福岡玉屋の出店断念に伴い、経営形態も百貨店からテナントを誘致してのショッピングセンター方式に変更、99年2月には(株)川端百貨店から現商号に変更して海外の一流ブランドに絞った「スーパーブランドシティ」(SBC)を同年3月にオープンさせた。

 しかし、核店舗となるはずだった福岡玉屋の出店断念により、資金計画の大幅な見直しを余儀なくされ、建設主体である下川端地区市街地再開発組合に対し、98年末に支払いを予定していたフロア買い取り代金についても一部延期したままとなっていた。周辺商業施設との競合に加えて消費不況も深刻化し、総テナントの売り上げは目標を大幅に下回る状態が続き、売り上げ比例家賃形式とした収入も同様となり、2000年2月期には当期赤字約24億5000万円を余儀なくされた。

 オープンしてわずか1年余りの2000年5月には福岡市、経済界、銀行団で対応策の協議に入り、2001年9月には福岡市が専門店街フロアを民間に売却する方針を発表。同年11月には大手総合商社、三菱商事が名乗りをあげ、SBCや福岡市が銀行団に債権放棄を要請するなど調整を続けてきた。その間も業況は改善せずに2002年同期の年売上高は約21億1300万円、当期赤字約13億8500万円となり、累積赤字は約70億2200万円に膨らんでいた。そして7月には三菱商事がSBCと組合に対し、フロアを114億円で購入することで契約を締結したが、調整の結果117億円で決定。銀行団は、融資額と売却額との差額など約450億円を債権放棄することで合意していた。

 負債は約291億円。