レポート有限会社友愛荘

「北海道」　（有）友愛荘（資本金1000万円、網走市大曲34、代表山口道博氏、従業員42人）は、12月4日に釧路地裁網走支部へ民事再生手続き開始を申請し、同日同地裁より保全命令を受けた。

　申請代理人は、橋本昭夫弁護士（札幌市中央区北4条西20-1-28、電話011-631-2300）。監督委員には、荻原怜一弁護士（北見市北斗町3-1-9、電話0157-61-3958）が選任されている。

　当社は、1963年（昭和38年）7月に旅館経営を目的に創業、68年（昭和43年）5月に法人改組した。カニ料理を看板とする観光ホテル「かに本陣友愛荘」（総客室数111室）の屋号で人気を集め、96年12月期には年収入高約14億8500万円を計上していた。

　92年にはホテルの設備投資に伴い30億円を金融機関から調達、同時期にカニの大量仕入も手がけたが資金繰りがうまくいかず大幅な損失が発生、厳しい資金繰りとなっていた。

　加えて2001年にはメーン銀行が破綻し再建が難航、2001年同期の年収入高は約11億6300万円にダウンし3期連続の赤字決算で債務超過になっていた。

　負債は10月31日時点で金融債務約47億4687万円を含め約68億21万円。