レポート

株式会社リキッド(旧・ニコル)

2002/11/08

TDB企業コード:982252790 東京都渋谷区   DCブランドの草分け的存在 特別清算を申請 負債推定10億円

国内デザイナーズブランド『ニコル』を展開していた、(株)リキッド(旧・(株)ニコル)(資本金6000万円、東京都渋谷区上原3-22-5、代表清算人上杉昌隆氏)は、8月30日に開催された株主総会で解散を決議し、11月8日に東京地裁へ特別清算を申請した。

 申請代理人は、上杉昌隆弁護士(東京都港区虎ノ門2-7-7、電話03-3519-8070)。

 同社は、1967年(昭和42年)3月創業、71年(昭和46年)10月に法人改組した婦人・紳士服製造業者。DCブランドの草分け的存在として、『ニコルクラブ・フォーメン』、『ムッシュニコル』、『ニコルクラブ』、『マダムニコル』等のブランドを展開、直営店25店舗、百貨店内インショップ198店舗を擁し、90年8月期の年売上高は約315億7100万円を計上していた。

 しかし、その後は積極的な多店舗展開とブランド展開が裏目となり、人件費や広告宣伝費等の経費負担が重荷となっていたうえ、バブル期に購入した本社不動産の金融債務が資金繰りをひっ迫させていた。この間、2001年7月には東京渋谷区にある社有不動産の売却などを進めていたものの、個人消費の低迷に歯止めがかからず、2001年同期の年売上高は約85億8900万円にまで落ち込んでいた。

 こうしたなか、2002年2月に美濃屋(株)(岐阜県鳥羽郡、代表木野村明廣氏、カジュアルウエア製造)と事業提携し、同社引受による第三者割当増資を実施。資金支援を受ける形で財務面の強化を図ったうえ、8月には、美濃屋の子会社であるラル・カンパニー(株)(東京都渋谷区)に営業権を譲渡(その後ラル・カンンパニーからニコルへ商号変更)し、当社については、商号をニコルからリキッドへ変更したうえで、今回の措置となった。

 なお、譲渡後のニコルは通常通り営業を継続している。

 負債は推定10億円。