レポート株式会社まつもとコーポレーション

2002/11/01

TDB企業コード:610043509 岡山県岡山市 土木建築工事 民事再生法を申請 負債90億円

「岡山」 (株)まつもとコーポレーション(資本金4億9212万4000円、岡山市絵図町1-40、代表石田規夫氏、従業員179人)は、11月1日に東京地裁へ民事再生手続き開始を申請した。負債は約90億円。

 申請代理人は北沢義博弁護士(東京都港区赤坂2-17-22、電話03-5570-1234)。なお、監督委員には尾崎敏一弁護士(東京都新宿区四谷3-7、電話03-3359-8155)が選任されている。

 当社は、1915年(大正4年)3月創業、61年(昭和36年)2月に法人改組された土木建築工事業者で、年商規模では岡山県で第5位にランクされる地場大手ゼネコン。近時の事業ウェートは建築工事52%、土木工事11%、リフォーム22%、その他舗装工事などとなっており、特命の建築工事を得意としていた。創業75周年を機にCIを導入し、90年8月に(株)松本組から現商号へ変更し、93年には新社屋が完成、地元岡山県下をはじめ、四国・大阪・東京で積極的な受注活動を展開し、ピーク時の97年11月期には年売上高約 250億2600万円をあげていた。

 景気低迷の長期化・景気回復の不透明感に加え、同業他社との競合激化で受注単価も下落し業況はジリ貧となり、2001年同期の年売上高は約120億7300万円とピーク時の48%にまで低下。また、特別損失の計上から、当期損失約9億4700万円と赤字決算を余儀なくされ、財務体質は悪化していた。今期に入っても、景気低迷の長期化による大型物件工事の減少などから、11月5日決済のメドが立たなかった。

 なお、債権者説明会は、11月6日に「岡山衛生会館」(岡山市)、11月9日に「霞が関東京会館」(東京都千代田区)で開催される予定。