レポート

明生建設株式会社

2002/10/30

TDB企業コード:540108595 兵庫県朝来郡 土木建築工事 自己破産を申請 負債200億円

「兵庫」 既報(9月3日掲載)、明生建設(株)(資本金4950万円、朝来郡生野町口銀谷2262、代表川井昇氏、従業員180人)は、10月25日に神戸地裁姫路支部へ自己破産を申請した。負債は約200億円。

 申請代理人は奥見半次弁護士(神戸市中央区御幸通8-1-6、電話078-251-5050)。

 当社は、1957年(昭和32年)7月創業、74年(昭和49年)6月に法人改組された土木建築工事業者。グループ企業を数多く有し、「明生グループ」を形成、兵庫県但馬地区における大手ゼネコンであった。土木工事を中心に、兵庫県下のほか東京・大阪・京都などにも営業拠点を配した業態で事業を拡大、ピーク時の98年10月期には年売上高約181億6200万円を計上していた。

 近年の建設不況に加え官公庁工事需要も低下したことから、急速に業績が悪化、2001年同期の年売上高は約133億8300万円までに落ち込んでいた。こうしたなか、工事代金回収のズレ込みから、多額の未収金が発生、6月決済について支払い延滞となる事態が生じていたほか、7月31日には同社の出資子会社である(株)はやし(既報8月2日掲載、東京都、土木・建築工事)が自己破産を申請し、信用不安が表面化していた。