企業信用調査を行った、企業概要データが更新された、信用に関する情報が発生した、等の要因で変動する可能性があります。ただし、企業信用調査を行った結果、状況がほとんど変化していない場合や、報告書で変更になった箇所が倒産予測値の説明変数ではない場合には、変動しません。
危険度の高い企業、あるいは高まりつつある企業については、企業信用調査のご依頼が多くなったり、評価が下がったり、さまざまな信用に関する情報が入りやすいということがありますので、倒産予測値が変動しやすい仕組みになっています。従って、予測値が上昇していることは、リスクの増大を表し、より警戒をすべきであるというアラームとなります。
弊社「倒産の定義」によります。なお、倒産予測モデルの予測対象は「倒産」であり、銀行など金融機関が使用する「デフォルト(支払遅延や元利金支払いが不能になること)」とは異なりますのでご注意ください。
<倒産の定義>
※なお、上記3~4は、いずれも再建を目的とします。
予測値グレードとは、倒産予測値をある一定の基準で10段階に区分したものです。G1はリスクが低 く、G10は最もリスクが高いグループに分類されます。
C2モデルにおいては、以下の条件を満たした企業が倒産予測値の算出対象となります
CCRモデルにおいては、以下の条件を満たした企業が倒産予測値の算出対象となります。
MIXモデルにおいては、CCRモデルの1~3に加えて、決算年月が2年半以内の決算書が企業財務データCOSMOS1に収録されていて、かつ必要となる決算項目に欠損値のない企業が対象となります。
※各モデルに共通して、該当企業が倒産してしまった場合には、倒産予測値算出対象外となります。
C2モデル
企業概要データCOSMOS2を核に構築したモデルです。精度の信頼性を保持しつつ網羅性をより重視しています。約146万件の倒産予測値が算出可能です。
CCRモデル
信用調査報告書を核に構築した定性データのみから構築したモデルです。調査を行ってから2年以内のデータのみを利用するなど、高い精度を保持しています。約30万件の倒産予測値が算出可能です。
MIXモデル
決算書要素の定量データと調査報告書の定性データで構築したモデルで、最も高い精度を保持しています。約15万件の倒産予測値が算出可能です。
倒産予測値は、個社企業ごとに1年以内の倒産確率を算出したものです。過去のデータから倒産と関連性の強い要素のみを抽出し、 倒産予測モデル(Logistic回帰分析)により算出しています。倒産予測値のサービスは、お客さまご指定企業(またはご指定条件) に対して、倒産予測値を毎月提供するサービスです。
倒産予測値は帝国データバンクが保有するCCR(調査報告書)やCOSMOS2(企業概要データ)、変動情報等を主体に算出しており、その活用により、評点にあらわれないリスクを把握することができます。また、毎月提供しますので、お取引先の状態変化をいち早くキャッチすることが可能です。