倒産速報記事

株式会社五島産業汽船

旅客海運業
10月1日に突如、運航を休止していた 
自己破産申請へ
TDB企業コード:860062571

負債15億円

「長崎」 (株)五島産業汽船(資本金1000万円、長崎市元船町17−3、登記面=南松浦郡新上五島町有川郷字中筋578-10、代表野口順治氏、従業員20名)は、10月4日までに事後処理を石橋龍太郎弁護士(長崎市万才町6-34、塩飽志郎法律事務所、電話095-824-2333)に一任、自己破産申請の準備に入った。

 当社は1989年(平成元年)4月に創業した旅客海運業者。90年(平成2年)5月に(有)五島産業汽船として法人改組し、99年10月に株式会社へ組織変更した。上五島町を拠点として、高速船による鯛ノ浦−長崎航路のほか、高速船およびフェリーによる鯛ノ浦−佐世保航路に就航。98年に建造した海中展望船による遊覧船事業のほか、レンタカー事業、貨物自動車運送なども行っていた。さらに、廃止された高速船航路を引き継ぐ形で2000年10月に高松−小豆島−神戸・大阪(天保山)を結ぶ定期航路の運航を開始。2001年3月には新船を追加投入し、航路をユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)にも延長するなどで業容を拡大し、2003年4月期は年収入高約14億円を計上した。

 しかし、高松−USJ航路は高速バスとの競合などで苦戦を強いられていたうえ、船舶トラブルの頻発から、減便、USJへの寄港廃止、高松−小豆島間の運休を経て、2006年に撤退。また、地元・上五島の航路に関しても、人口減少や景気低迷のあおりを受けて利用客が減少傾向となるなか、燃料費の高騰も重なり、船舶建造・取得にともなう有利子負債が経営を圧迫、大幅な債務超過に陥っていた。

 2010年には鯛ノ浦−長崎航路に就航する「びっぐあーす」を新上五島町へ売却し、船舶の指定管理者として運航を担う形態に変更するほか、2013年6月には有川−小値賀−宇久平航路に就航(その後、グループ会社に移管)するなど航路を再編。2015年には有川−佐世保に定期航路を開設するなどテコ入れを図ったものの、2016年4月に発生した熊本地震の影響で観光客が減少し、収入高は伸び悩んでいた。2017年5月に佐世保−福江航路、同年7月に長崎−天草・ア津漁港航路の定期船運航にも乗り出したが、決済難に陥り、10月1日より各航路の運航を停止していた。

 負債は現在精査中だが、15億円を超える可能性がある。

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