レポート株式会社ヒラカワコーポレーション

2016/11/16

TDB企業コード:984410978 東京都中央区 「ひんやりジェルマット」販売の寝具類卸業者  続報 破産手続き開始決定受ける 負債23億500万円

「東京・福島・千葉」 既報、(株)ヒラカワコーポレーション(資本金3000万円、中央区日本橋蛎殻町1-18-5、代表平川尚市氏)は、11月9日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は加茂善仁弁護士(東京都中央区八重洲2-8-7、加茂法律事務所、電話03-3275-3031)。債権届け出期間は12月7日までで、財産状況報告集会期日は2017年2月9日午後2時。

 当社は、1989年(平成元年)2月の設立、90年9月に現代表が買収し、その後実質休眠となっていたものを、92年3月に再開した。敷布団や羽毛布団、枕など寝具の製造販売を中心に手がけていたほか、一部、畳表や畳カーペット、パジャマなどの衣料品も扱っていた。製造は中国の関連企業および国内子会社に外注し、大手商社や大手小売業者向けに販売。東日本大震災発生以降は、節電需要からジェル入りマット『ひんやりジェルマット』の販売が好調に推移、東アジアでの拡販に注力した2015年1月期には年売上高約54億1600万円を計上していた。

 その後は、ひんやりジェルマットの類似品との競合などから、人工羽毛を用いた羽毛布団『アイダーウォームス』の開発販売に注力。しかし、積極的な設備投資から借入負担が重荷となっていたほか、暖冬の影響などから販売もうまくいかず、2016年1月期には年売上高約36億8100万円に減少、営業段階から赤字に転落していた。その後は余裕のない資金繰りが続いたため、近時は清算手続きを進めるなか、今回の措置となった。

 なお、関係会社のヒラカワCGM(株)(福島県白河市東工業団地北6、代表平川誠氏)、(株)パートン(千葉県浦安市鉄鋼通り1-4-8、代表平川尚市氏)の2社も、同日破産手続き開始決定を受けている。

 負債は(株)ヒラカワコーポレーションが債権者約54名に対し約19億円、ヒラカワCGM(株)が債権者約19名に対し約3億2900万円、(株)パートンが債権者約9名に対し約7600万円、3社合計で約23億500万円。