レポート株式会社コマレオ

2015/12/14

TDB企業コード:160044064 山形県米沢市 ガソリンスタンド・ホームセンター・パチンコホール等経営 民事再生法の適用を申請 負債39億円

「山形」 (株)コマレオ(資本金4999万円2500円、米沢市金池2-1-21、代表後藤秋信氏ほか1名、従業員90名)は、12月14日に山形地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日、監督命令を受けた。

 申請代理人は菅野修弁護士(仙台市青葉区大町1-2-16、晩翠法律事務所、電話022-215-6611)ほか3名。監督委員には粕谷真生弁護士(山形市城西町4-14-35、城西町法律事務所、電話023-664-2851)が選任されている。

 当社は、1956年(昭和31年)9月に石油製品および日用雑貨品小売を目的に創業、同年12月に法人改組。ガソリンスタンドのほか「コマレオ」の店舗名でホームセンターを展開し、積極的に事業を拡大。さらに、パチンコ店、酒類ディスカウントストア、飲食店など経営の多角化を図り、同地区の流通業者としてはトップクラスの規模に成長していた。事業の主力であるガソリンスタンドは独自の仕入ルートによるノンブランド店舗を展開。また、1995年には福島県福島市にパチンコ、物販、飲食店ほかの各種サービスを行う総合アミューズメント店舗「コマレオプラザ」を建設して注目され、近年のピークとなる2002年2月期には約94億7900万円の年売上高を計上していた。

 しかし、市況の変化や同業者との競合激化から物販部門が振るわず、約20億円を投じて建設した「コマレオプラザ」をはじめ各店舗での採算が悪化。ここ数年は赤字決算が続くとともに、過年の投資負担が回収できない状況となっていた。その後も、各部門における同業者との競合激化から経営環境は好転せず、2015年2月期の年売上高は約63億円にとどまり、損益面も3期連続となる経常損失を計上、債務超過に陥っていた。

 こうしたなか、融資を受けていた金融機関が今年3月に債権回収会社に債権を譲渡。同社が銀行口座を差し押さえ資金決済に誤算が生じたことから、自力での再建を断念し今回の措置となった。

 負債は債権者約223名に対して約39億円。