レポート株式会社ブルーワークスカンパニー

2015/06/01

TDB企業コード:987538842 広島県府中市 「BLUE WAY」ブランドのジーンズメーカー 自己破産を申請 負債9億4800万円

「広島」 (株)ブルーワークスカンパニー(資本金1000万円、府中市高木町88-1、代表鎌倉正行氏、従業員128名)は、5月29日に広島地裁福山支部へ自己破産を申請した。

 申請代理人は、小野隆平弁護士(福山市若松町6-11、弁護士法人ばらのまち法律事務所、電話084-932-3788)ほか3名。

 当社は、1993年(平成5年)7月に設立されたジーンズメーカー。地元老舗の大手メーカーのブルーウエイ(株)(TDB企業コード:620002715、福山市新市町新市110-4、2014年5月に(株)ジェイプランニングに商号変更)の海外事業部を分社化して設立され、オランダやイタリアのブランドを担当し、専門店などを中心に販路を構築、2009年6月期には年売上高約4億300万円を計上していた。その後、2012年9月にはブルーウエイ(株)の業績悪化に伴い、グループ再編を進める中で、同社の手がけていた、数少ない国内生産にこだわった自社ブランド「BLUE WAY」の事業を含め、生産販売に関する権利義務を吸収分割により承継、オランダのブランドとあわせて販売を伸ばし、2013年6月期には年売上高約11億1800万円を計上していた。

 しかし、ジーンズ業界でSPA(製造小売)の台頭による低価格化が進行する中で、「BLUE WAY」の販売は思惑通りに伸びず、海外ブランドとの契約満了などもあって売り上げは低迷を続け、収益性の改善も進まず、厳しい資金繰りを余儀なくされていた。グループ全体での借入金が重荷となる中、ここにきて先行きの見通しが立たなくなった。

 負債は約9億4800万円。