レポート株式会社Ａｂｕｎｄａｎｃｅ

「東京」　（株）Abundance（資本金300万円、登記面＝中央区日本橋人形町1-12-11、代表野村学氏）は、4月27日付で事後処理を植田統弁護士（港区南青山1-1-1、青山東京法律事務所、電話03-6447-4823）に一任、自己破産申請の準備に入った。

　当社は、2010年（平成22年）10月、大手アパレル会社で執行役員を務めた現代表の野村氏が設立。レディスアパレル製品の製造、小売を手がけ、「2％TOKYO」の店舗名で展開。20歳代後半からヤングミセスを主なターゲットに、ラフォーレ原宿、渋谷PARCO、大阪梅田EST、あべのsolaha、横浜ジョイナスなどに出店するほか、オンラインショップでの販売も行い、2014年2月期の年売上高は約2億6300万円を計上していた。

　しかし、従前から収益性に乏しく、財務面では債務超過に陥っていた。近年は東京ガールズコレクションへの参加のほか、人気歌手の西野カナさんがCDジャケットで着用したことや、アイドルグループSKE48の松井玲奈さんがテレビ番組で当社製品を取り上げたことなどで、知名度も徐々に高まっていたが、今年4月27日をもって全店舗を閉店していた。

　負債は、2014年2月期末時点で約1億6300万円だが、その後に変動している可能性がある。