レポート株式会社梅(旧:金城樓)

2014/02/18

TDB企業コード:380144429 石川県金沢市 元・料亭経営 特別清算開始決定受ける

「石川」 (株)梅(旧:(株)金城樓)(資本金2700万円、金沢市橋場町2-23、登記面=東京都港区虎ノ門4-3-13、代表清算人土屋慎太郎氏)は、2月6日に東京地裁より特別清算開始決定を受けた。

 当社は、1890年(明治23年)2月に創業、1958年(昭和33年)7月に法人改組した元・料亭経営業者で、地元では業歴、規模ともにトップクラスの業者で味の老舗としての知名度も有していた。62年4月には観光旅館の資格を得て料亭旅館を併営、72年1月には商号を(株)ホテル金城樓から(株)金城樓に変更した。84年7月に東京八重洲店を開設、91年1月には約13億円の投資と1年余りの休業を費やして本店を新築改装するなど、積極的な営業を展開した。その後、94年9月に金城樓銀座店を開設(2002年4月閉鎖)、近時のピークとなる95年6月期には年売上高約14億円を計上していた。

 各種接待などが目立ったバブル期には予約が取れにくい状況が続いていたと評されていたが、バブル崩壊後の反動は大きく、95年6月期以降業績が低迷、本店新築改装費用は過度な投資として重荷になっていた。それでも知名度を活かして、本店での法人記念行事や観光スポットとしての利用のほか、結婚式場としての活用、ギフト商材として通信販売を行うなどで、業績の維持・回復に注力。また、2007年には東京八重洲店を閉店した一方で、手軽に高級料亭の味を味わえる店造りを標榜し大宮店と二子玉川店を出店、積極的な展開を続けたものの、計画に反して不採算となり経営を圧迫、2009年1月・2月に相次いで閉鎖することとなった。さらに2008年秋以降の急激な景気減速により2009年6月期の年売上高は約5億7200万円まで低下、閉鎖費用負担などから大幅な欠損を計上した。以降、その影響を払拭できず2011年6月期の年売上高は約4億4300万円まで低下したことから、再建計画として2010年5月に新会社を設立し、当社は2013年11月11日に商号を現商号に変更し、同月30日株主総会決議により当社は解散した。なお、新会社は(株)金城樓として営業を継続中。

 負債は2013年6月期末時点で約17億6700万円だが、減少している可能性がある。