レポート

アイティーエム証券株式会社

2013/07/03

TDB企業コード:986890746 東京都中央区 AIJ投資顧問関連の証券会社 破産手続き開始決定受ける 負債1416億円

「東京」 アイティーエム証券(株)(資本金15億9050万円、東京都中央区日本橋本石町4-4-9)は、債権者より破産を申し立てられていたが、6月28日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は坂井秀行弁護士(東京都港区虎ノ門4-3-13、電話03-6721-3103)。債権届け出期間は8月2日までで、財産状況報告集会期日は10月2日午前10時。

 当社は、1998年(平成10年)6月に設立された証券会社。主に年金を運用する機関投資家向けに、AIJ投資顧問(株)が組成した投資信託を販売。実質的な営業部門として、同社とタイアップした企画提案を行い、販売手数料を得ていた。このほか中小企業の起債受託、代表人脈の顧客の資産管理も行い、2009年3月期の年収入高は約20億800万円を計上していた。

 しかし、販売投資信託の組成元であるAIJ投資顧問(株)が、2012年1月から証券取引等監視委員会が実施した検査の過程で、顧客から預かった約2000億円の年金資産の大半を消失させていたことが発覚。いわゆるAIJ事件により、2012年2月にはAIJ投資顧問(株)が関東財務局から1年間の業務停止処分と業務改善命令を受けていたほか、同年6月にAIJ代表の浅川和彦氏とともに、当社代表(当時)の西村氏らが詐欺容疑で逮捕され、8月には当社も関東財務局から登録取消しと業務改善命令を受けていた。

 申請時点の負債は約1416億円だが、今後の債権届け出状況によって増加する可能性がある。