レポート株式会社ラムズ

2013/06/19

TDB企業コード:987887370 東京都新宿区 声優タレント養成所を経営 破産手続き開始決定受ける 負債2億6000万円

「東京」 (株)ラムズ(資本金1億1820万円、新宿区四谷4-28-4、代表鹿志村聡氏)は、6月7日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けていたことが判明した。

 破産管財人は服部誠弁護士(中央区八重洲2-8-7、電話03-3273-2600)。財産状況報告集会期日は10月15日午前10時。

 当社は、1991年(平成3年)8月に設立され、現代表の鹿志村氏が94年に当社を買収。各種番組の制作請負会社としてスタートしたが、その後は人気声優のプロダクションとしての色彩を強め、アニメ映像の制作、音響作品への声優タレントの出演などプロモーション活動にも拡大。2004年4月には声優養成所「ラムズ・プロフェッショナル・エデュケーション」を開設、2006年4月にも声優タレントを中心とする劇団「ラムズ・アクターズ・シアター」を立ち上げ、若手声優たちによるアイドル声優ユニット「クローバー」を結成。人気を博しアイドル声優ブームを起こすなど事業の多角化を進め、2007年6月期は年収入高約7億円を計上。ベンチャーキャピタルや大手コンテンツ会社が出資するなどしていた。

 しかし、その後は不採算事業であった自社製作のDVD事業からの撤退や、不況による影響から減収傾向が続き、2011年6月期の年収入高は約4億5000万円に落ち込み、赤字決算が続いていた。さらに、所属していた人気声優がプロダクションから相次いで独立、移籍し、3月31日には事務所を閉鎖していた。

 負債は約2億6000万円。