レポート

日管工業株式会社

2013/06/11

TDB企業コード:985606602 東京都文京区 管工事 自己破産を申請 負債25億円

「東京」 日管工業(株)(資本金1億8000万円、文京区大塚4-10-8、代表伊東一男氏)は、6月11日に東京地裁へ自己破産を申請した。

 申請代理人は井上能一弁護士(渋谷区神宮前6-19-16、電話03-3797-0041)に一任、自己破産申請の準備に入った。

 当社は、1931年(昭和6年)7月創業、54年(昭和29年)5月に法人改組。北海道から近畿圏まで支店網を構築し、官公庁を主力得意先に、施工は外注に委託する形態で、学校、公共施設、病院、大型店舗などの空調、冷暖房、換気、給排水衛生、ガス設備などの管工事を手がけ、94年9月期には年売上高約93億8700万円をあげていた。

 しかし、近年は同業他社との競合が激しく受注の減少を余儀なくされ、2012年9月期の年売上高は約37億6700万円にダウン、採算割れ工事を抱えたことで赤字決算に転落していた。こうしたなか、金融債務の負担が重く、昨年秋以降に金融機関に対し支払い条件の変更を要請。今年に入ってからは中小企業再生支援協議会を利用して再建を目指していたが、資金調達ができず、5月15日の支払いを6月11日に延期要請するなど動向が注目されていた。この間、新たに資金調達を模索したものの、調達が困難となり事業継続を断念した。

 負債は約25億円。