レポート有限会社渋谷オーツー

2012/12/26

TDB企業コード:988758742 東京都千代田区 複合商業施設運営 破産手続き開始決定受ける 負債36億円

「東京」 (有)渋谷オーツー(資本金1400万円、千代田区丸の内3-1-1、代表齋藤文範氏)は、12月17日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は大澤加奈子弁護士(千代田区丸の内2-4-1、電話03-3212-1451)。債権届け出期間は2013年1月21日までで、財産状況報告集会期日は3月22日午後2時。

 当社は、2005年(平成17年)1月に、不動産ファンドの運営を主目的とした特定目的会社として設立。その後、2007年に複合商業施設「グランパーク」を競売で落札し、同施設の運営管理を行っていた。グランパークは、甲府市に所在する複合商業施設で、大手玩具メーカーや大手アパレルメーカーなどをキーテナントとして、飲食店や遊技場などの入居テナントを獲得。2000年には近隣に大型映画館がオープンしたことで集客力も高まっていた。

 こうしたなか、前運営会社が先行投資の負担などで資金繰りがひっ迫し、債権者から申し立てられグランパークが競売にかけられたことで、当社が同施設を取得。テナント賃料の見直しなど立て直しを図っていたが、2011年に大型映画館が閉鎖されたことや、近隣のショッピングセンターとの競合によりテナントの撤退が相次ぎ、先行きの見通しが立たず今回の措置となった。

 負債は債権者約20名に対し約36億円。

 なお、グランパーク内のテナントは営業継続中。