レポート

株式会社河合商会

2012/12/18

TDB企業コード:982613711 東京都足立区 鉄道模型(Nゲージ)で知られる玩具卸 【続報】 破産手続き開始決定受ける 負債1億6000万円

「東京」 (株)河合商会(資本金1000万円、足立区保木間3-36-7、代表河合明氏、従業員10名)は、東京地裁へ自己破産を申請していたが、12月5日に破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は三原崇功弁護士(千代田区日比谷公園1-3、電話03-5251-4141)。債権届け出期間は2013年1月4日までで、財産状況報告集会期日は3月7日午前11時。

 当社は、1972年(昭和47年)6月創業、73年(昭和48年)9月に法人改組された玩具卸業者。ホビー関連の卸・輸出入を手がけ、扱い品はプラモデル、Nゲージ等の鉄道模型、ジオラマ、ミニカーなど多岐にわたっていた。プラスチック模型では、情景モデルパーツに民家や駅舎を配した風景模型の「箱庭シリーズ」や芝居小屋、屋台などの「風物詩シリーズ」が有名。鉄道模型(Nゲージ)は鉄道ファンの間で「カワイの鉄道模型シリーズ」として一定の知名度を有し、国内販売のほか、近年は中国を中心に輸出関連の売り上げが伸長、2003年8月期は年売上高約9億円を計上していた。

 鉄道模型を中心に堅調な業況が続いていたが、リーマン・ショック後の世界的な景気悪化でアジア向けの販売が減少したうえ、得意先の倒産による販路喪失などもあり、2009年8月期の年売上高は約2億4000万円に急減していた。以降は、2011年3月の東日本大震災による消費自粛ムードの高まり、円高による輸出採算の悪化などから、2011年8月期の年売上高も約2億5000万円と低迷。その後も業況回復の見込みが立たず、今年10月15日までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任していた。

 申請時の負債は約1億6000万円。