レポート株式会社富士スタジアムゴルフ倶楽部

2012/07/03

TDB企業コード:550072496 滋賀県甲賀市 ゴルフ場経営 民事再生法の適用を申請 負債430億円

「滋賀」 (株)富士スタジアムゴルフ倶楽部(資本金1000万円、甲賀市甲賀町五反田574、代表福田康生氏、従業員52名)は、7月2日に大津地裁へ民事再生法の適用を申請した。

 申請代理人は福田健次弁護士(大阪市中央区北浜2-3-9、電話06-6201-4457)。

 当社は、1991年(平成3年)12月に設立。ゴルフ場「富士スタジアムゴルフ倶楽部」(甲賀市甲賀町)の経営を手がけ、96年8月に「南コース」(18H)、98年10月に「北コース」(18H)をオープン。両コースの設計・監修にはプロゴルファーの尾崎将司氏が携わるなど話題となり、2000年3月期には年収入高約13億円をあげていた。

 しかし、メーンバンクであった幸福銀行が99年に経営破たんしたことから、ゴルフ場建設のための同行からの借入金は2001年に整理回収機構に譲渡され厳しい金融環境にあったほか、近年は景気低迷に伴う来場者数の減少やプレー費の見直しなどから2011年3月期の年収入高は約7億円にダウン。更に南コースオープン時に募集した会員230名に対する預託金の償還時期が今夏に迫り、今回の措置となった。

 負債は金融債務および預託金を中心に約430億円の見込み。