レポート株式会社ザックコーポレーション

2012/03/02

TDB企業コード:984502425 東京都中野区 アーティストの招聘、コンサートの企画 民事再生法の適用を申請 負債9億5300万円

「東京」 (株)ザックコーポレーション(資本金2億901万3000円、中野区中央1-35-6、登記面=渋谷区神宮前2-25-4、代表宮崎恭一氏)は、2月29日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。

 申請代理人は安藤拓郎弁護士(東京都港区新橋3-4-8、電話03-3597-8727)。監督委員は河野慎一郎弁護士(東京都港区浜松町1-2-17、電話03-5733-6747)。

 当社は、1987年(昭和62年)1月に設立されたアーティストの招聘、コンサート等の企画会社。扱うアーティストは、ロックからバレエ・クラシックまで、音楽及び演劇分野全般に及び、過去の招聘アーティストには、「マドンナ」「スティング」「ボン・ジョヴィ」「アース・ウィンド・アンド・ファイア」「アリシア・キース」「熊川哲也」「東儀秀樹」などがいた。また、男性で結成されている「グランディーババレエ団」の公演を長年手がけていることでも知られ、2008年4月期には年収入高約9億8800万円を計上していた。

 しかし、昨年行った東日本大震災被災者チャリティイベントにおいて、招聘した海外アーティストの関係で、大手レコード会社と興行上のトラブルが生じたほか、その他にもトラブル処理や回収不能債権を抱えていたことから、次第に資金繰りが悪化。多くの取引先などに対して支払いに支障をきたす事態となっていた。その後も資金調達などのメドが立たず、自力再建を断念した。

 負債は約9億5300万円。