レポート

株式会社釧路振興公社

2011/07/01

TDB企業コード:020112102 北海道釧路市 不動産販売・賃貸管理 特別清算申請へ 負債109億円

「北海道」 (株)釧路振興公社(資本金1250万円、釧路市浦見6-3-8、代表清算人笠井真一氏)は、7月1日に釧路地裁へ特別清算を申請する予定。

 当社は、1960年(昭和35年)7月に、釧路市が先行取得した不動産の有効活用を目的に、釧路市が主導となり地元企業の出資を得て第3セクター方式で設立された。釧路市が取得した不動産の販売・賃貸を主体に行うほか、釧路市の指定管理者として、1986年12月に日本料理亭園「六園荘」、92年11月に釧路市生涯学習センターのレストラン「ポルト」、96年2月に釧路市農村都市交流センター「山花温泉リフレ」などの運営・管理を手がけ、2008年6月期には年売上高約11億3500万円を計上していた。

 しかし、1980年代に先行取得した膨大な土地が計画失敗により売れ残り、バブル崩壊や景気低迷による土地価格の下落に歯止めがかからず多額の負債を抱えていたことから、釧路市は第三セクター等改革推進債を活用して2010年度中に解散・清算に向けた手続きに着手することを決定していた。その後、「山花温泉リフレ」は民間企業に管理業務を移行し、レストラン「ポルト」、日本料理亭園「六園荘」は事業を停止するなど清算のメドがついたことから、6月27日に開催された株主総会で6月30日の解散を決議し、代表清算人に笠井真一弁護士を選任し、整理を進めていた。

 負債は約109億円。