レポート株式会社カンバセーションアンドカムパニー
TDB企業コード:983005078 東京都千代田区 音楽、舞踏などのプロモーション 事業停止、自己破産申請へ 負債3億5000万円TDB企業コード:983005078 | 東京都千代田区 | 音楽、舞踏などのプロモーション 事業停止、自己破産申請へ 負債3億5000万円
「東京」 (株)カンバセーションアンドカムパニー(資本金1000万円、千代田区神田小川町2-1、代表芳賀陸氏、従業員7名)は、12月20日付で事業を停止、嶋村那生弁護士(千代田区丸の内2-1-1、電話03-5219-0002)に事後処理を一任し、自己破産申請の準備に入った。
当社は、1975年(昭和50年)創業、81年(昭和56年)3月に法人改組した音楽、演劇、舞踏公演等の企画、制作、宣伝会社。シャンソン、ヨーロピアンジャズのほか、アフリカ、アジアなどの民族音楽、現代舞踏などを得意としていた。大手業者に比べてメジャーアーティストの招聘は少なかったものの、マニアックなプログラムで一部には根強い支持があり、近年は2005年、2009年に手がけた騎上オペラ「ジンガロ」が好評を博していた。
しかし、演目のヒットの有無により業績が大きく変動するため、2006年1月期の年収入高は約10億7000万円を計上していたものの、2009年同期の年収入高は約4億円に大きくダウンし欠損を計上。続く2010年同期は年収入高約14億7400万円を計上し、最終利益も約4870万円を確保していたが、業績が不安定な状況が続いていたため、創業社長の芳賀詔八郎氏が個人資産を会社に投入するなどして資金繰りを確保していた。こうしたなか、今年5月に芳賀詔八郎氏が死去したこともあり、余裕のない資金繰りを強いられていたため、今回の事態となった。
負債は約3億5000万円だが、変動する見込み。