レポート株式会社キグレサーカス

2010/10/21

TDB企業コード:984532003 北海道札幌市中央区 サーカス興行 事後処理を弁護士に一任 負債5億8800万円

「北海道」 (株)キグレサーカス(資本金2000万円、札幌市中央区伏見3-16-8、代表水野利枝氏)は、10月19日付で事業を停止し、事後処理を吉原美智世弁護士(札幌市中央区大通西20-2-20、電話011-622-7963)に一任した。今後、任意整理を予定している。

 当社は、1942年(昭和17年)2月に創業、77年(昭和52年)11月に法人改組されたサーカス興行団。「キグレサーカス(現在はキグレNewサーカス)」として全国各地で興行を行い、日本3大サーカスのひとつに数えられ、2007年12月期には年収入高約5億2900万円を計上していた。

 しかし、個人消費の低迷などにより業況不振が続くなか、新型インフルエンザの流行により客足は伸び悩み、2009年10月の埼玉県川越市公演において大幅な損失が発生。同年12月期の年収入高は約3億5800万円までダウンして、欠損計上を余儀なくされ資金繰りは悪化していた。

 このため、経営の立て直しを図っていたが業況は回復せず、先行きの見通しが立たなくなったことから、今年9月末に従業員を解雇、10月23日から予定していた群馬県前橋市公演を中止し、今回の事態となった。

 負債は債権者約160名に対し約5億8800万円。