レポート株式会社ダイナコネクティブ

2010/10/12

TDB企業コード:986306511 東京都千代田区 デジタル家電販売 自己破産申請へ 負債73億8000万円

「東京」 (株)ダイナコネクティブ(資本金9500万円、千代田区外神田3-5-12、代表金鳳浩(キム・ボンホ)氏、従業員60名)は、10月12日付で事後処理を明石法彦弁護士(大阪府大阪市北区西天満1-7-20、電話06-6363-6377)に一任した。現在、東京地裁へ自己破産申請の準備中。

 当社は、2002年(平成14年)6月に設立された独立系の映像機器メーカー。設立当初は、台湾・韓国・中国の家電メーカー製品の輸入を行っていたが、日本に進出する際のマーケティングやマニュアルの翻訳、デザイン、サポートセンターの設置などのアフターサービスのノウハウを蓄積し、2004年より自社ブランド「Dawin(ダ・ウィン)」などの開発・製造・輸入販売を主体に展開。低価格帯の液晶テレビ、液晶モニター、地デジチューナーなどのデジタル家電の販売を手がけ、2008年5月期の年売上高は約151億3000万円を計上していた。

 製品は主に、台湾、韓国、中国の協力工場で製造や組立てを行ったものを国内に輸入し販売。国内メーカーに比べて低価格だったことから、かつてはイオングループや西友で販売され話題となった。しかし、2009年11月にイオン(株)に納入していた当社製の18.5型液晶テレビの一部において、電源ボードに使用した部品に不具合品が混入し発煙したことで、返品が相次ぎ資金繰りが急速に悪化し、今回の事態となった。

 負債は債権者約80名に対し、約73億8000万円。