レポート株式会社プレジール

2010/07/07

TDB企業コード:986236257 東京都港区 写真付き切手など企画販売 【続報】 破産手続き開始決定受ける 負債150億円

「東京」 既報、(株)プレジール(資本金9695万円、港区赤坂4-9-25、代表滝澤明氏)は、6月30日に東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は中根茂夫弁護士(中央区日本橋2-3-21、電話03-3275-1166)。債権届け出期間は8月4日までで、財産状況報告集会期日は10月12日午前11時。

 当社は、2001年(平成13年)9月の設立。当社によると、当初は音楽プロモーションおよびタレントマーチャンダイジングを目的としていたが、近年はキャラクターが印刷されている「フレーム切手」や「写真付き切手」の企画販売のほか、当社が企画・発行し郵便局に置いているフリーペーパーなどに掲載されている各種商品の通信販売を手がけていた。その他、(株)ローソンエンターメディア(以下、LEM)が全国のローソン店舗へ配布していたフリーペーパーの企画制作業務の受注が大幅に伸びたことから、2009年3月期には年売上高約96億5400万円を計上していた。

 しかし、2010年2月9日にLEMが同社取締役による不正行為を公表。LEMから支払われたコンサート等のチケット代金を当社が流用していたことが判明したとして、動向が注目されていた。この不正流用の結果発生した当社に対する債権を確実かつ公正に回収すべく、3月16日にLEMより東京地裁へ破産を申し立てられていた。こうしたなか、6月21日には、当社が豚肉販売事業などに資金を不正流用していたとして、東京地検特捜部がLEMや当社関係者3名を特別背任で起訴していた。

 負債は、LEMが特別損失として計上した約144億円を含め、約150億円の見込み。

(注)業績などは、いずれも当社公表時のもの。