レポート

U.F.O.株式会社

2010/03/26

TDB企業コード:582054569 大阪府大阪市中央区 アパレル製品・雑貨企画・製造・輸出入など 民事再生法の適用を申請 負債360億円

「大阪」 U.F.O.(株)(資本金8880万円、大阪府大阪市中央区心斎橋筋2-7-18、登記面=東京都中央区京橋1-1-5、代表谷絹子氏、従業員30名)は、3月26日に大阪地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。

 申請代理人は田中俊弁護士(大阪府大阪市中央区高麗橋4-3-7、電話06-4707-8004)ほか1名。なお、同日、森本宏弁護士(大阪府大阪市中央区北浜1-8-16、電話06-6202-9523)が監督委員に選任されている。

 当社は、現代表谷絹子氏が、1986年(昭和61年)5月に設立した婦人服卸売業(株)ファーストトレーディング(2002年3月ユー・エフ・オー(株)に商号変更、同年4月解散)の事業を継承すべく、2002年(平成14年)2月にユーフォー(株)の商号で設立。同年3月にユー・エフ・オー(株)となり、2007年2月に現商号となった。

 (株)ファーストトレーディングは、代表谷絹子氏の人脈を活かした営業を展開し、婦人服の企画から上海現地工場での生産管理、商社経由での量販店向け販売までを一貫して手がけ、2001年3月期には年売上高約111億600万円、経常利益2億6700万円、当期純利益2億500万円を計上。ところが、同社が急遽、解散することとなったため、当社がその経営基盤を継承していた。

 上海・北京に複数のグループ拠点を有し、アパレル製品・雑貨の企画・製造・輸出入、相手先ブランドのOEM生産を中心に行う一方、谷氏の長年の経験とノウハウを活用し、中国ビジネスのサポート事業を展開。年売上高は2003年7月期に約228億5000万円、2007年7月期に約537億8200万円、2009年7月期に約895億4800万円と飛躍的に伸長していた。また、谷氏は、『中国ビジネス虎の巻』『中国ビジネス虎の巻2』の著者としても有名で、各種セミナー活動も行うなど、中国ビジネスの第一人者として知られていた。

 しかし、旺盛な設備投資を続ける中国現地法人への多額の投下資金を約200億円超におよぶ有利子負債でまかなってきたことから、金利負担が収益を圧迫。返済条件変更を要請しつつ、再建計画策定に着手、2009年3月末に特定調停を申請(4月に取り下げ)していた。そうした中、同年5月以降、複数の金融機関から貸付債権の返還請求権に基づく売掛金や所有不動産に対する仮差押を受けたほか、貸金返還請求訴訟や小切手金請求訴訟を提起されていた。その後、2009年11月に再び特定調停を申請していたが、これも2010年1月に取下げ、この間の2010年1月7日には債権者の金融機関から大阪地裁に破産を申し立てられ、審尋が続いていた。

 負債は、31金融機関からの金融債務を中心に約320億円と、グループ会社の保証債務約40億円を含め約360億円。