レポート株式会社自由軒

2010/02/25

TDB企業コード:581676555 大阪府大阪市中央区 「せんば自由軒」の元経営会社 自己破産申請へ 負債4億5000万円

「大阪」 有名洋食店の「せんば自由軒」を経営していた(株)自由軒(資本金1000万円、大阪市中央区船場中央3-2-8、登記面=大阪市中央区船場中央3-3-9-B203、代表=吉田彰宏氏、従業員20名)は、2月23日に事業を停止した。現在、事後処理を德井義幸弁護士(大阪市北区西天満3-14-16、電話06-6365-1132)に一任し、4月をメドに自己破産を申請する見込み。

 当社は、大阪初の洋食店として、1910年(明治43年)に大阪・ミナミで吉田忠次郎氏が創業した「自由軒」がルーツで、70(昭和45年)に吉田憲治氏(2代目の五男)が本店から独立して設立した。生卵を落としウスターソースをかける「インデアンカレー」が看板メニューで、タンシチュー、オムライス、ビーフカツレツといった洋食の最盛期と合わせてメニューを拡大、同分野では大阪の顔的な存在として知名度を高めた。その後は、“大正モダン”“ハイカラ”などをイメージに全国で多店舗展開を図るほか、フランチャイズ事業にも進出(運営は別会社)。カレーやソースなどレトルト商品の販売や、空港でのお土産品、関連グッズの販売を開始するなど事業拡大を図り、2005年12月期の年売上高は約5億5000万円を計上していた。

 しかし、有名百貨店やショッピングセンター内などで、直営8店舗・FC店2店舗の合計10店舗を運営するなど積極的な事業展開に伴う金融債務の拡大で収益が徐々に悪化。代表一族の所有不動産が仮差押を受ける事態に陥っていた。このため、2009年8月に心斎橋店、関西空港店を相次いで閉鎖するなどのリストラを進めていたが、資金繰りの悪化に歯止めがかからず先行きの見通しが立たないため、今回の措置となった。

 負債は約4億5000万円の見込み。

 なお、大阪市中央区船場センタービル9号館地下2階の「せんば自由軒」本店の事業等は、既に別会社に事業譲渡され、営業を継続している。

 また、「大阪・難波 自由軒」は、当社とは別会社の(株)自由軒(大阪市中央区難波、登記面=大阪市阿倍野区)の経営となっている。