レポート株式会社ソーホーズ・ホスピタリティ・グループ

2009/11/05

TDB企業コード:988303288 東京都港区 飲食店経営 破産手続き開始決定受ける 負債60億円

「東京」 (株)ソーホーズ・ホスピタリティ・グループ(資本金2億1536万4912円、港区芝3-2-14、代表月川敦之氏)は、11月2日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日同地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は楯香津美弁護士(千代田区平河町1-9-3、電話03-3263-2461)。

 当社は、1974年(昭和49年)創業、76年(昭和51年)5月に法人改組された飲食店の経営業者。日本食をベースとしたオリジナル料理やイタリアン、台湾料理店などを手がけ、2003年4月には六本木ヒルズ内に7店舗をオープンするなど業容を拡大。2003年12月期には年売上高約72億7000万円をあげていた。

 こうしたなか、六本木ヒルズ内の回転ドアに少年が頭を挟まれて死亡する事故が発生。同施設の集客が低下した影響などから当社の業績も低迷、借入負担も重荷となったことで2004年5月に東京地裁へ民事再生法を申請していた。

 2007年12月に民事再生手続きが終結、再生計画に沿って不採算店舗の整理を進めた結果、「Roy’s東京バー&グリル」「CITA CITA」「青龍門」などの店舗名で12店舗の展開(2008年11月期末時点)となり、2007年12月期の年売上高は約34億5000万円に減少していた。その後は、民事再生手続きによる債務のカットに加え新規出店を控えていたことで、借入を行わずに繰り回していたが、民事再生の申請による信用低下などもあり減収傾向に歯止めがかからず、今回の事態となった。

 負債は、民事再生法の申請により免除された債務約52億円と一般債権、再生債権を合わせた約8億円を合わせた約60億円。

 なお、当社が運営を手がけていた店舗および従業員は別会社に移管されている。