レポート株式会社生産技術

2009/07/10

TDB企業コード:370108779 富山県富山市 各種生産用ロボットの賃貸など 民事再生法の適用を申請 負債146億円

「富山」 (株)生産技術(資本金4000万円、富山市婦中町青島34、代表堀辺峻雄氏、従業員39名)は、7月9日に富山地裁へ民事再生法の適用を申請した。

 申請代理人は山本一三弁護士(富山市花園町3-5-27、電話076-491-8016)ほか1名。

 当社は1973年(昭和48年)4月に創業、76年(昭和51年)6月に法人改組した。当初は、機械設計と溶接機械の修理を目的としていたが、81年に溶接機レンタル、82年に中古溶接機販売、92年にロボットレンタルをそれぞれ開始したほか、レンタルロボット導入に対するオペレーター研修までを一貫して行ったことで中小企業からの引き合いは大幅に増加。全国的な営業展開とともに、積極的なテレビCMを行うなどして知名度は上昇し、2003年5月期に約23億2400万円であった年収入高は、2006年5月期には約61億1900万円、2008年5月期には約112億5600万円にまで伸長した。

 しかし、所有する計10ヵ所の工場の建設資金、レンタル機器の導入資金を借り入れに依存していため、金融機関からの借り入れは約100億円(2008年11月末時点)、また金融機関を引受先とする社債残高は約23億5000万円に達し、資金繰りは多忙化。昨年の世界同時不況の影響で、製造業に対するコスト削減が要求されるなかで、当社へのレンタル機器導入の引き合いは逆に増加していたものの、顧客の設備投資先送りや資金調達のズレ込みなどで資金繰りはタイトとなり、今回の措置となった。

 負債は約146億円が見込まれる。