レポート

合資会社大東館

2009/06/22

TDB企業コード:410012768 静岡県賀茂郡 ホテル経営 民事再生法の適用を申請 負債45億円

「静岡」 (資)大東館(資本金3600万円、賀茂郡東伊豆町奈良本980、代表稲葉晃氏、従業員35名)は、6月17日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日受理された。

 申請代理人は小笠原耕司弁護士(東京都千代田区内幸町2-2-1、電話03-5501-7211)ほか3名。監督委員には厚井乃武夫弁護士(東京都千代田区神田須田町1-16、電話03-3256-8434)が選任されている。

 当社は、1940年(昭和15年)に、先代社長により旅館大東館として開業、53年(昭和28年)10月法人改組したものである。68年には別館として「熱川ロイヤルホテル」をオープン、テレビドラマ「細うで繁盛記」のモデルになったこともあり、高い知名度を有し、84年には年収入高約14億3400万円を上げていた。

 その後、86年2月には旧館「山水」において火災事故を起こし、焼死者24名を出す惨事となり、別館「熱川ロイヤルホテル」も休業に入り、遺族への補償、類焼したホテルへの賠償などを余儀なくされた。そこで、イメージを払拭するために全面的に建て替えを行い、94年2月ホテル名を「ホテルセタスロイヤル」(最盛期:客室200室、収容人員500名)に変更して営業を再開していた。

 しかし、再開後は長期にわたる景気低迷の影響で、宿泊客数が減少し、建替資金として調達した借り入れ負担が重く、コスト削減により顧客サービスが低下するなどして近年の年収入高は7億円内外に落ち込み赤字が続いていた。さらにセタスロイヤル開業時に立ち上げた会員制リゾートクラブの預託金償還期限も到来し、退会希望者への償還債務も負担になっていた。また、この間、余剰人員の削減、運営方式の見直しなどを行ったものの、抜本的な改善に至らず、資金繰りが悪化し、昨年秋からは借り入れの返済がストップするほか、給料遅配などが続いていた。なおスポンサーには眠雲閣落合(旧落合楼)を運営する(株)パシフィックアイランディアリゾート(東京都港区)が選定されている。

 負債は約45億円。