レポート株式会社いせやなど2社

2009/05/21

TDB企業コード:580476676 大阪府大阪市北区 玩具小売り 新型インフルエンザ関連倒産 破産手続き開始決定受ける 負債2億9400万円

「大阪・東京」 (株)いせや(資本金8000万円、大阪府大阪市北区豊崎5-7-8、代表宮﨑有弘氏、従業員24名)は、5月20日に大阪地裁へ自己破産を申請し、翌21日に同地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 申請代理人は四宮章夫弁護士(大阪市中央区北浜3-6-13、電話06-6202-4776)ほか2名。破産管財人は沢田篤志弁護士(大阪市北区堂島浜1-1-5、電話06-6348-5566)。

 当社は、1923年(大正12年)創業、63年(昭和38年)11月に法人改組した玩具小売業者。玩具、人形、ホビー模型、ファンシー雑貨などを幅広く取り扱い、空港や駅前商業施設などを中心とした積極的な出店で業容を拡大し、91年8月期には年売上高約54億5000万円を計上していた。

 ピーク時の98年には42店舗にまで規模を拡大させていたものの、郊外型大規模量販店の台頭から競争が激化し、収益面も悪化。このため、不採算店舗の閉鎖などリストラに努めたものの業況は回復せず、2002年1月28日に大阪地裁に民事再生法の適用を申請、2005年8月に再生手続き終結決定を受けていた。

 その後は関西国際空港、大阪国際空港、成田国際空港の3店舗での営業を続けていたが、今年に入り円高の影響などで海外からの来日客が減少、さらに4月に発生した新型インフルエンザ流行の影響から空港利用客が激減したことで各店舗とも売上が維持できず、今回の措置となった。

 また、関連会社の(株)アンヴイ(資本金1000万円、東京都墨田区横川1-1-10、登記面=東京都台東区浅草橋1-9-12、代表宮﨑有弘氏ほか1名)も同様の措置となった。

 負債は、(株)いせやが約1億8000万円、(株)アンヴイが約1億1400万円で、2社合計約2億9400万円。