レポート株式会社アトラス

2009/04/17

TDB企業コード:580410217 大阪府大阪市天王寺区 建設用金属製品・建設資材の製造販売 自己破産を申請 負債50億円

「大阪」 (株)アトラス(資本金4950万円、大阪市天王寺区東高津町11-9、代表足立一行氏、従業員95名)は、4月16日に大阪地裁へ自己破産を申請し、17日同地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は小松陽一郎弁護士(大阪市北区中之島2-2-2 大阪中之島ビル8階、電話06-6221-3355)。

 当社は、1961年(昭和36年)1月に設立。85年3月アトラス産業(株)から現商号へ変更、同年12月実質本店を大阪市東成区から現所へ、94年4月登記面本店も現所へ移転。階段用滑り止めのほか、廊下・階段用手すり、補助手すり、溝蓋、点字鋲・点字シート、衝撃吸収材・保護材等の製造販売を行っていた。茨城県笠間市・愛媛県四国中央市に工場を有し、東京・札幌・福岡ほか全国に営業所を展開、商社や建材・金物販売店経由で、主にゼネコンをエンドユーザーに、ピーク時の96年12月期には年売上高64億2900万円を計上していた。

 しかし、原材料高騰や競争激化による受注単価下落で、売上漸減・収益低下傾向にあったことに加え、不良債権が散発。そうした中、得意先業界のゼネコンの業況悪化から売上高の低下に歯止めがかからず、2008年6月期の年売上高は約51億円にまでダウン。2009年6月期に入って以降も、更なる受注不振が続き資金繰りが悪化。先行きの見通しも立たないことから事業継続を断念し、今回の措置に至った。

 負債は約50億円。