レポート株式会社勝光山鉱業所

2009/04/02

TDB企業コード:985324801 東京都中央区 ろう石、耐火粘土など採掘 民事再生法の適用を申請 負債38億円

「東京」 (株)勝光山<しょうこうざん>鉱業所(資本金7000万円、中央区京橋3-12-7、代表矢野収二郎氏、従業員81名)は、4月1日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令をうけた。

 申請代理人は滝久男弁護士(中央区京橋1-2-5、電話03-3274-3805)および竹下洋史弁護士(千代田区神田錦町3-12-10、電話03-5282-7298)。

 当社は、1927年(昭和2年)6月創業、53年(昭和28年)10月に法人改組した。広島県庄原市に採掘場を有し、ろう石、耐火粘土、石灰石の採掘およびクレー、タルク、化成品、炭酸カルシウムの製造販売を手がけていた。創業以来、近年まで実質本店を広島県に置き、現在も庄原市に鉱山事務所を設置している。国内の強化プラスチック用原料において相応のシェアを持ち、2003年3月期には年売上高約42億3800万円を計上していた。

 しかし、主要用途であるグラスファイバー向けなどにおいて得意先からの価格抑制要請は厳しく、また海外原料品との競合などもあり受注は減少。2008年3月期の年売上高は約35億円にとどまり、借り入れ負担から、余裕のない資金繰りを余儀なくされていた。このため、不採算製品からの撤退による収益性の向上など立て直しに努めていたが、任意の手続きによる過剰債務の調整、再建は困難であると判断、今回の措置となった。

 負債は約38億円。