レポート株式会社オカダなど4社

2009/03/23

TDB企業コード:620020581 広島県福山市 建築工事 自己破産を申請 負債65億3000万円

TDB企業コード:620020581

「広島ほか」 (株)オカダ(資本金1億円、福山市卸町1-15、代表岡田寿介氏、従業員33名)と、グループ会社の福山新日軽建材(株)(資本金1000万円、福山市多治米町5-17-5、代表岡田寿憲氏)、スターラインソリューションズ(株)(資本金8000万円、東京都港区赤坂2-17-22、代表岡田寿介氏、従業員3名)、SLFK(株)(資本金1000万円、福山市卸町1-15、代表岡田寿介氏)は3月23日に広島地裁福山支部へ自己破産を申請した。

 申請代理人は本田祐二弁護士(福山市若松町6-11、電話084-932-3788)ほか3名。

 (株)オカダは、1963年(昭和38年)に創業、70年(昭和45年)1月に設立。当初、建築・木工用金物卸業者として広島県東部地区の建設会社を対象に営業基盤を構築していたが、97年頃から一般建築工事業に進出。以降、2003年5月には広島事務所(現:広島支店)と東京事務所(現:東京支店)を開設するなど営業エリアを拡大。元請けを中心とした受注形態で一般住宅のほか、マンション、商業施設、教育施設、オフィスなどの建築工事を主力に、金属工事、金物卸売も手がけ、2007年9月期には年売上高約37億7800万円を計上していた。

 その間、建具工事・建材販売を手がける福山新日軽建材(株)、不動産関連ビジネスを手がけるスターラインソリューションズ(株)ほかでグループを形成。不動産購入から企画、設計、資材調達、施工を一貫して手がけるなど強みを有し、特に近年の不動産市況の活況に伴い、スターラインソリューションズは不動産流動化事業が好調に推移し、2007年7月期には年売上高約26億6600万円を計上していた。

 しかし、昨年秋以降、サブプライムローン問題に端を発した金融危機の影響を受け、建築工事受注の減少に加え、グループで行っていた不動産事業が急速に悪化。金融機関の融資姿勢が硬化するなか、在庫および借り入れ負担が重く、支え切れず今回の措置となった。

 福山新日軽建材(株)は74年(昭和49年)9月に設立。アルミ製建材卸売を手がけていた。

 スターラインソリューションズ(株)は97年(平成9年)8月に設立。不動産開発、売買、賃貸事業のほか、家具、各種内装資材の輸入販売を手がけていた。

 SLFK(株)は2007年(平成19年)11月に設立。不動産の管理、売買、仲介事業を手がけていた。

 負債は(株)オカダが約28億円、福山新日軽建材(株)が約2億3000万円、スターラインソリューションズ(株)が約30億円、SLFK(株)が約5億円の4社合計で約65億3000万円。