東灘管財株式会社

「兵庫」　東灘管財（株）（資本金1000万円、神戸市灘区烏帽子町3-3-11、代表清算人渡邊昌志氏）は、3月3日に神戸地裁より特別清算開始決定を受けた。

　当社は、1986年（昭和61年）2月に旧・日産プリンス兵庫販売から営業譲渡を受けてプリンス自販（株）の商号で設立した自動車販売店。同年4月、商号を日産プリンス兵庫販売（株）に変更して営業を開始した。

　経営基盤としては、自動車輸送を手がける海運会社の系列下にあり、兵庫県全域を営業エリアとする大手自動車メーカーの販売会社として、神戸市内を中心に20店以上のショールームを展開、グループ会社による有形無形の支援のもと順調に業績を伸ばし、90年3月期には年売上高約178億7100万円を計上していた。

　しかし、長引く消費不況の影響を受けて販売不振に陥り、2007年3月期の年売上高は約97億2400万円にまで減少、大幅な欠損計上を余儀なくされていた。

　こうしたなか、業績不振からの脱却を図るための再建策として2008年5月に当社営業権をプリンスオート（株）（現：日産プリンス兵庫販売（株）、同所）に譲渡し、元当社役員が代表を務める関連会社が出資、同社が存続会社として再スタートを切ることとなった。

　これにより当社は商号を現商号に変更のうえ実質的に業務を停止、今年1月28日の株主総会の決議により解散していた。

　負債は約34億7000万円。