レポート株式会社三加恵酒店

2009/03/02

TDB企業コード:500232681 京都府京都市伏見区 酒・食料品販売 事業停止、自己破産申請へ 負債36億8100万円

「京都」 (株)三加恵酒店<さかえさけてん>(資本金8000万円、京都市伏見区小栗栖牛ケ渕町37-9、代表杉本恵造氏、従業員90名)は、3月1日に事業を停止し、事後処理を伊山正和弁護士(京都市中京区河原町二条南西角 河原町二条ビル5階、京都総合法律事務所、 電話075-256-2560)に一任、自己破産申請の準備に入った。

 当社は、1974年(昭和49年)6月創業、81年(昭和56年)10月法人改組。酒類全般の卸・小売を主体に、業務用や一般家庭用の加工・冷凍食料品の販売ほか、コンビニエンスストア・飲食店の経営を手がけていた。売上比率は酒類55%、加工・冷凍食料品40%、コンビニ・飲食店経営・家賃収入など5%で、近年は食料品の扱いが増加していた。

 小売部門は京都、滋賀、大阪などに11店舗を展開。また、卸部門は居酒屋や飲食店を販路に業務用食品卸として営業基盤を拡大し、テレフォンセンターやインターネットを利用した24時間受付の宅配システムも構築し、売り上げ規模は地元業界トップクラスで、 2000年9月期は年売上高約63億5800万円をあげていた。その後は小売店舗網や販路、扱い商品の拡大などから堅調に売り上げを伸ばし、2008年9月期は年売上高約114億5800万円を計上していた。

 しかし、業容の拡大にともない金融債務が膨張するほか、グループ会社などへの貸付金や未収入金の増加などが資金繰りを徐々に圧迫していたなか、今年に入り受注が急減したことから資金繰りに行き詰まり、今回の事態となった。

 負債は2008年9月期末時点で約36億8100万円。