レポートフットワークエクスプレス北海道株式会社

2009/02/23

TDB企業コード:500079102 北海道札幌市手稲区 一般貨物自動車運送 【続報】 自己破産を申請 負債79億6200万円

「北海道」 事後処理を弁護士に一任していたフットワークエクスプレス北海道(株)(資本金1億5000万円、札幌市手稲区曙5条5-4-1、代表竹花敏彦氏)は、2月23日に札幌地裁へ自己破産を申請した。申請代理人は若杉洋一弁護士(大阪市北区堂島1-1-5、電話06-6341-7437)。

 当社は、1955年(昭和30年)創業、63年(昭和38年)9月に法人改組した貨物運送業者。道内各地に拠点を配置して営業展開を図り、ピークの86年3月期には年収入高約134億4400万円を計上していた。

 しかし、当時グループの中核企業だったフットワークエクスプレス(株)(現・フットワーク物流(株))の海外投資失敗や業績低迷などから経営難に陥り、2001年3月に同社などとともに大阪地裁へ民事再生法の適用を申請、2002年10月には再生計画の認可決定が確定していた。その後、3年が経過したことから2005年10月には再生手続き終結決定を受けていた。

 再生債権を95%カットした後、残り5%の弁済を続け、従業員削減や賃金カットなどのリストラを実施し採算確保に注力していたものの、道内経済の低迷とともに物流需要も停滞し受注が伸び悩んでいた。2007年12月期の年収入高は約43億2900万円と頭打ちの状況が続き、収益面でも燃料高騰の影響から連続して欠損計上を余儀なくされるなど資金繰りは悪化、20日以降の決済の見通しが立たないことから今回の措置となった。

 負債は、債権者約859名に対して約79億6200万円(再生手続きにおける確定した再生債権68億円を含み、再生計画等による弁済額を控除していない)。

 なお、2002年1月に設立されたフットワークエクスプレス(株)(大阪市淀川区)は当社との間で資本および人的関係はない。