レポート

タカハシ株式会社など2社

2009/02/10

TDB企業コード:200373976 神奈川県横浜市都筑区 土木建築工事 民事再生法の適用を申請 負債36億1000万円

TDB企業コード:200373976

「神奈川」 タカハシ(株)(資本金8100万円、横浜市都筑区富士見が丘17-20、代表高橋肇治氏、従業員35名)と、子会社で砂・砂利販売の川崎臨港石材(株)(資本金1000万円、同所、代表高橋賢吉氏ほか1名、従業員20名)は、2月9日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。

 申請代理人は、栃木義宏弁護士(東京都港区虎ノ門1-22-13 秋山ビル3階、栃木・柳澤法律事務所、電話03-3580-1331)。

 タカハシ(株)は、1971年(昭和46年)6月に設立された横浜市内中堅の土木建築工事業者。官公庁、ゼネコンを得意先に土木工事やマンション・ビル解体工事、残土処分、舗装、とび・石工事、造園工事などのほか、マンション建設工事も手がけて、2002年11月期は年売上高約38億2600万円をあげていた。

 しかし、公共工事削減や競争激化で売り上げは伸び悩み、2007年11月期の年売上高は約37億9200万円にとどまっていた。材料費高騰や受注価格の下落が強まっていたなか、2006年3月に砂・砂利販売の県内老舗である川崎臨港石材(株)を買収したことで借入金は膨らみ収益が圧迫。昨年秋以降、建設業界の急激な環境悪化で受注は落ち込み、資金繰りが悪化していた。

 川崎臨港石材(株)は、1964年(昭和39年)4月設立。砂・砂利販売のほかゴルフ場のメンテナンスに実績を残すとともに、サッカー競技場「日産スタジアム」、府中、中山、川崎の各競馬場メンテナンスも手がけ、2002年10月期は年売上高約38億1300万円をあげていた。しかし、不良債権の散発などで経営が悪化し、再建に取り組んでいたが、親会社に連鎖する形となった。

 負債はタカハシ(株)が2007年11月期末時点で約23億3200万円、川崎臨港石材(株)が2007年10月期末時点で約12億7800万円、2社合計では約36億1000万円。