レポート

大長商亊株式会社

2009/01/19

TDB企業コード:800080649 福岡県福岡市東区 アミューズメント施設経営 民事再生法の適用を申請 負債55億円

「福岡」 大長商事(株)<だいちょうしょうじ>(資本金3940万円、福岡市東区松島3-30-23、代表長友一郎氏ほか1名、従業員94名)は、1月19日に福岡地裁へ民事再生法の適用を申請、同日保全命令および監督命令を受けた。

 申請代理人は大原圭次郎弁護士(福岡市中央区赤坂1-7-5、電話092-781-6671)ほか1名。監督委員は北古賀康博弁護士(福岡市中央区赤坂1-15-33、電話092-726-2866)。

 当社は、1958年(昭和33年)4月に香川県において創業、68年(昭和43年)6月に法人改組したアミューズメント施設運営業者。長崎や熊本、鹿児島、宮崎を中心に直営の郊外型アミューズメントパーク「FESTA」、量販店内での屋内アミューズメント施設「ふぇすたらんど」を展開。また、ゲーム景品卸やゲーム機器レンタル、玩具自販機なども手がけ、カラオケ店、ゲームレンタル店も運営していた。2001年1月期には年収入高約82億1400万円を計上するなど、九州地区トップクラスの業者に成長していた。

 しかし、卸部門の縮小などでその後の業容は縮小傾向となり、2004年1月期の年収入高は約58億8300万円に落ち込んでいた。その後はアミューズメント施設の出店効果もあり、2008年1月期の年収入高は約72億8200万円とやや回復傾向を示していたものの、近時は集客が低迷していた。さらに、人気のオンラインゲームソフトのバージョンアップコストが負担となっていたうえ、新店舗出店や既存店改装に伴うコストもかさみ、借入金負担も重かったことから今回の措置となった。

 負債は約55億円。