レポート京成ホテル管財株式会社

2009/01/19

TDB企業コード:250375208 茨城県水戸市 ホテル経営 特別清算開始決定受ける 負債47億6400万円

「茨城」 京成ホテル管財(株)(資本金1億円、水戸市三の丸1-4-73、登記面=東京都墨田区押上1-10-3、代表清算人小林広人氏)は、2008年12月25日に東京地裁より特別清算開始決定を受けた。

 当社は、1973年(昭和48年)2月に京成電鉄(株)(東証1部、東京都)の観光事業部門として水戸京成ホテル(株)の商号で設立された。その後、旧・京成ホテル(株)を吸収合併して同商号に変更、「土浦京成ホテル」「犬吠埼京成ホテル」「千葉京成ホテル」を擁して宿泊、婚礼、宴会などを手がけ、96年3月期には年売上高約69億6000万円を計上していた。

 しかし、その後はリゾート開発や再開発地域における同業者間の競争が激化、2000年12月建て替えによる資産の活性化を目的に千葉京成ホテルを閉鎖し、同ホテルの経営が新会社に移された。2007年3月には不採算により土浦京成ホテルを閉鎖、2008年3月期は年収入高約25億5700万円に下落し、借入金負担が収益を圧迫していた。

 こうしたなか、親会社である京成電鉄(株)を中心としたグループ内のホテル事業再編が行われ、2008年12月にはホテルの土地、建物などの不動産を京成電鉄(株)が承継。また、営業部門は新・京成ホテル(株)(2008年12月京成ホテルマネジメント(株)から商号変更)へ事業譲渡され、新会社が水戸京成ホテル、犬吠埼京成ホテルの営業を引き継いだ。当社は12月1日開催の株主総会で解散を決議し、同時に京成ホテル(株)から京成ホテル管財(株)に商号変更していた。

 負債は、2008年3月期末時点で約47億6400万円だが、その後不動産の売却も行われており、変動している可能性がある。