レポート

株式会社ルネサス長野セミコンダクタ

2009/01/09

TDB企業コード:330276662 長野県長野市 半導体製造 特別清算開始決定受ける 負債55億円

「長野」 (株)ルネサス長野セミコンダクタ(資本金3億円、長野市南長池村前280、代表清算人大坂修一氏)は、12月22日に長野地裁より特別清算開始決定を受けた。

 当社は、1998年(平成10年)1月に半導体メモリの量産を目的に三菱電機長野セミコンダクタ(株)の商号で設立。三菱電機(株)の子会社として、半導体メモリの生産・組立と同テスト業務を手がけていた。

 2003年4月には、三菱電機(株)と(株)日立製作所の半導体事業を統合して設立された(株)ルネサステクノロジ(東京都)全額出資の子会社となり、CSP、MCPなどチップ積層型パッケージ、SRAM、エルピーダメモリ向けのCSPなどの製造を展開。主に親会社からの受注でメモリの生産を行い、業績は安定的に推移、ピークとなる2004年3月期には年売上高約154億3200万円を計上していた。

 しかし、2006年12月以降は受注減少が響くなど2007年3月期の年売上高は約87億4400万円までダウン。財務面も厳しく、債務超過状態となっていた。2007年10月には、グループ全体の経営資源をマイコン、システムLSIに集中させるためメモリ事業からの撤退を決定し、2008年6月には工場の稼動を停止していた。

 2008年11月30日に臨時株主総会を開催し、会社の解散を決議。12月2日に長野地裁に特別清算を申請していた。

 負債は約55億円。