レポート山田木材株式会社

2008/12/24

TDB企業コード:500093541 京都府亀岡市 建て売り 破産手続き開始決定受ける 負債45億円

「京都」 山田木材(株)(資本金1000万円、亀岡市西つつじケ丘大山台1-9-5、代表山田智啓氏ほか1名)は、12月16日に京都地裁へ自己破産を申請、同日破産手続き開始決定を受けた。事件番号は平成20年(フ)第2372号。

 破産管財人は木村修一郎弁護士(京都市中京区二条通河原町西入二条スカイビル6階、木村法律事務所、電話075-254-6580)。

 当社は、1958年(昭和33年)1月創業、67年(昭和42年)5月に法人改組した建売業者。地元亀岡市を中心に宅地開発分譲を手がけるほか、一部木造の建築工事も行っていた。かつてはテレビCMの放映で高い知名度を有し、市内2ヵ所に営業拠点を開設。バブル経済期には商品不動産の取得を積極的に進め、2001年2月期は年売上高約17億6900万円を計上していた。

 しかし、近年は過大な債務が収益を圧迫して金融債務が延滞し、一部が整理回収機構に譲渡され、信用不安が表面化。2006年2月期は年売上高約3億6300万円にとどまり、所有不動産の損切りで毎期大幅な欠損が続き、同期には繰越損失約45億5900万円を抱え資金繰りがひっ迫。ここにきて不動産市況の低迷も重なり、決済難に陥り、先行きの見通しが立たず今回の措置となった。

 申請時の負債は約45億円。