レポート株式会社ＳＵＮ

「東京」　（株）SUN（資本金3億8299万円、千代田区岩本町2-7-3、代表奥井宏太朗氏、従業員20名）は、11月21日に東京地裁へ自己破産を申請した。

　申請代理人は松尾慎祐弁護士（千代田区内幸町1-1-7、電話03-5511-4400）ほか3名。

　当社は、2006年（平成18年）6月に設立。当初は、海外子会社を通じた国内企業向けのコールセンター受託事業を手がけていたが、その後、携帯電話向けの動画配信事業に進出。また、コンピュータ上で展開される仮想世界のショッピングモールの運営などバーチャルワールド事業を手がけ、当社公表の年収入高は、設立一期目となる2007年3月期は約1億3000万円、二期目の2008年3月期は約11億1500万円を計上していた。

　ところが11月16日、当社代表、副社長ら4名が、先日脱税容疑でフィリピンで身柄を拘束された元大阪府議で弁護士の小川真澄容疑者の逃走を助けた、犯人隠避の容疑で大阪地検に逮捕される事態になった。社内で立ち上げた調査委員会で財務内容等を調査したところ、多額の簿外債務のほか架空売上計上などの不正経理が発覚。少なくとも5億円の債務超過に陥っていることが判明していた。

　負債は推定10億円だが、変動する可能性がある。