レポート

冨士製餡工業株式会社など2社

2008/08/29

TDB企業コード:580218902 大阪府豊中市 餡・餡子製品等和菓子・デザート製造 民事再生法の適用を申請 負債39億円

TDB企業コード:580218902

「大阪」 冨士製餡工業(株)(資本金3000万円、豊中市穂積1-6-20、代表毛芝正純(きしば まさずみ)氏、従業員85名)と、グループの冨士食品産業(株)(資本金3600万円、大阪市福島区福島7-17-21、代表毛芝正純氏ほか1名、従業員6名)は、8月28日、大阪地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。

 申請代理人は、森直也弁護士(大阪市北区西天満4-6-8、OLCビル6階、WILL法律事務所、電話06-6130-8008)。同日、碩省三弁護士(大阪市中央区南船場4-3-11、大阪豊田ビル、弁護士法人御堂筋法律事務所、電話06-6251-7266)が監督委員に選任されている。

 冨士製餡工業(株)は、1948年(昭和23年)6月創業、66年(昭和41年)3月富士製餡食品工業(株)の商号で法人改組。66年8月、富士製餡工業(株)、93年6月現商号に変更、この間の83年6月には奈良県吉野郡から現所に移転していた。かのこ豆・こしあん・小倉あん等の餡製品(55%)、おはぎ・大福・きんつば等の餡和菓子・デザート等(15%)の製造を中心に、生あん製造(5%)、輸入あんの仕入販売(25%)を手がけ、96年には東京事務所を開設するほか、2001年4月には中国の青島に製餡工場(青島工場)を竣工するなど業容を拡大、2005年1月期には年売上高約44億7900万円を計上していた。

 しかし、2005年10月に在庫の業務用「白粒あん」の賞味期限を改ざんして出荷していたことが発覚し、豊中保健所から厳重注意を受ける事態が発生し信用が失墜、2006年1月期には年売上高が約41億8700万円にダウンした。その後、得意先の新規開拓などで受注も漸増、2008年1月期には年売上高約42億5000万円にまで回復していた。

 ところが、今年1月に発覚した「中国製餃子中毒事件」により、中国製品についての販売中止が相次いだ影響で、青島工場で製造した商品の受注が落ち込み、大幅売上減となると同時に約1億円の不良在庫が発生。更に、今月12日には冨士製餡工業(株)が製造した洋菓子「マンゴープリン」「杏仁豆腐」について、下請会社が一部賞味期限を誤って表示していたことが判明し、販売元が謝罪広告を新聞紙上に掲載する事態が発生し、信用収縮を余儀なくされていた。

 冨士食品産業(株)は、1976年(昭和51年)2月設立。設立以来、冨士製餡工業(株)の輸入あんの仕入窓口を担い、現在も中国工場からの輸入卸を手がけ、2008年1月期には年売上高約14億4000万円を計上していた。

 負債は冨士製餡工業(株)が約33億円、冨士食品産業(株)が約6億円で、2社合計で約39億円。

 なお、9月4日(木)午後1時から大阪市北区の大阪弁護士会館で債権者説明会を開催する。