レポート株式会社明林堂書店

2008/08/26

TDB企業コード:830188661 大分県別府市 書籍・雑誌など販売 民事再生法の適用を申請 負債147億8000万円

「大分」 (株)明林堂書店(資本金4億7447万4784円、別府市山の手町15-15、代表林新太郎氏ほか1名、従業員147名)は、8月22日に大分地裁へ民事再生法の適用を申請し、25日に保全命令を受けた。

 申請代理人は山本草平弁護士(大分市荷揚町10-13、電話097-538-1313)ほか1名。監督委員は安東正美弁護士(大分市荷揚町9-11、電話097-537-4717)。

 当社は、1982年(昭和57年)4月に設立した書店など運営業者。郊外型の店舗や大型店のテナントとして出店を進め九州各県を中心に島根県、広島県、岡山県などで展開、ピーク時には約120店舗を運営していた。このほか、中古ゴルフショップや焼肉レストラン「カルビJOY」、古本販売の「古本市場」も運営するなど書籍販売以外の事業も展開、ピーク時の2001年9月期の年売上高は約211億8300万円に達していた。

 しかし、若年層の書籍・雑誌離れなどにより需要が縮小したことに加え、漫画喫茶・コミックレンタルなど2次流通市場の拡大、コンビニエンスストアなどとの競合などから売り上げが減少。また、焼肉店・中古ゴルフショップは、人材育成が遅れたことや狂牛病問題の発生で赤字経営を余儀なくされる店舗が増加、2007年9月期の年売上高は約163億9900万円にまで落ち込んでいた。加えて、出店に伴う不動産購入を借入金に依存したことで収益も低調に推移していた。このため従業員の削減と店舗のスクラップアンドビルドを進めるなどしたが、抜本的な改善にはつながらず資金繰りが悪化、今回の措置となった。

 負債は約147億8000万円。