レポート株式会社パシフィックリース

2008/08/19

TDB企業コード:584039534 大阪府大阪市中央区 信販・リース NOVA100%出資子会社 破産手続き開始決定受ける 負債46億2200万円

「大阪」 元・語学スクール最大手(株)ノヴァの100%出資子会社、(株)パシフィックリース(資本金6000万円、大阪市中央区西心斎橋2-3-2、代表東畠敏明弁護士、従業員10名)は、7月24日に大阪地裁へ自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は髙橋典明弁護士(大阪市北区西天満1-10-14 西天満あさひビル3階、電話06-6366-0015)。債権届け出期間は8月25日までで、債権調査期間は9月26日から10月8日まで。

 当社は、1991年(平成3年)7月に設立。ノヴァ100%出資の連結子会社で、96年3月のグループ再編に伴い、総合リースの(株)コスモリースと信販の(株)ユーロ・ファイナンスを合併した経緯がある。NOVAグループの信販部門として、主に親会社が運営する語学教室の授業料等を対象に受講生向けローンを手がけ、当初はノヴァと他信販業者間の調整役的な役割を担ってきたが、その後独自の資金調達により自社ローンの扱い高を拡大させたことから、2002年2月期には年収入高約16億4600万円を計上していた。

 親会社へのリース事業移管に伴い、2007年2月期の年収入高は約6億6400万円に落ち込んだが、直後にグループへの信用不安の高まりを受け、他の信販業者が相次ぎ撤退を決めた影響で、実質的に当社1社が新規ローンを扱う事態に陥るなか、ノヴァが2007年10月に会社更生法の適用を申請(その後破産へ移行)。以降スポンサーへの事業譲渡を進めるなか、リース業務の継承を目指すと同時に、11月以降は各ローン債権の銀行引き落としを中止し、処理作業を進めていた。

 負債は債権者約26名に対し約46億2200万円。

 ノヴァ関連会社の倒産は(株)ギンガネットに続き9社目。