レポート株式会社インベストなど3社

2008/06/30

TDB企業コード:800574228 福岡県福岡市中央区 マンション販売 会社更生法の適用を申請 負債98億4600万円

「福岡」 (株)インベスト(資本金1億6325万円、福岡市中央区大名1-14-45、代表小笠原一成氏、従業員53名)は、6月30日に福岡地裁に会社更生法の適用を申請した。

 申請代理人は黒木和彰弁護士(福岡市中央区赤坂1-6-15、電話092-752-7878)。

 当社は、1992年(平成4年)2月に設立。マンション販売代理業者としてスタートし、2001年からは自社企画マンション「ルネッサンス21」シリーズを展開。銀行、ノンバンク系のベンチャーキャピタルから出資を得るほか、プロジェクトファイナンスにより、多額の資金調達を重ねていた。福岡エリアを主体に、関西地区も営業エリアとして、ファミリー型マンションを中心に手がけ、ピーク時の2006年12月期には年売上高約53億9700万円を計上していた

 その後は、過剰供給のなか販売不振に陥り、2007年12月期の年売上高は約32億6800万円に落ち込んでいた。また、改正建築基準法の影響を受け、工期の長期化から資金繰りも悪化。この間、中古マンションのリノベーション物件販売などにも進出したものの、業績の回復には至らず抜本的な再建計画の実施が必要となっていた。しかし、前代表とその他役員間との意見対立が生じたため、6月29日開催の取締役会で前代表を解任し、会社更生法による再建を図ることとなった。

 また、関係会社のインベストサービス(株)(資本金1000万円、同所、代表吉田武史氏)と、(株)R・Resort(資本金1000万円、同所、代表小笠原一成氏)も、同日会社更生法の適用を申請した。

 負債は、(株)インベストが約97億円、インベストサービス(株)が約1億2800万円、(株)R・Resortが約1800万円で、3社合計では約98億4600万円。