レポート和山物産株式会社など5社

2008/06/17

TDB企業コード:130003365 岩手県盛岡市 各種商品卸 続報 破産手続き開始決定受ける 負債105億300万円

TDB企業コード:130003365

「岩手ほか」 既報、4月11日に事業を停止し、自己破産の準備に入っていた和山物産(株)(資本金2億5500万円、盛岡市愛宕町11-22、代表和山謙一氏ほか1名、従業員26名)とグループ会社の和山コンクリート工業(株)(資本金1億円、同所、代表和山悦朗氏ほか1名、コンクリート製造)、(株)岩手新生活互助会(資本金1億円、同所、代表和山謙一氏ほか1名、冠婚葬祭互助会事業)、ワイズライフ(株)(資本金1億5000万円、東京都港区虎ノ門1-23-7、ホームセンター運営)、(株)志張温泉(資本金4000万円、秋田県鹿角市八幡平老沢42-1、代表和山謙一氏、温泉ホテル経営)の5社は、6月13日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日同地裁より破産手続き開始決定受けた。

 破産管財人は久保貢弁護士(東京都港区南青山2-2-15、電話03-5411-7588)。

 和山物産は、1897年(明治30年)6月創業、56年(昭和31年)4月に法人改組した。生コン・コンクリート2次製品を主力に衣料、家電、自動車用品、金物、家具など多岐にわたる商品の卸売のほか、土木建築工事、ボウリング場経営、不動産事業なども手がけ、97年9月期には年売上高約52億9000万円をあげていた。

 しかし、関連会社においてケーブルテレビ局、結婚式場、冠婚葬祭互助会、温泉などの経営に乗り出した結果、銀行からの借入金が大きく膨らんだうえ、メーンバンクの徳陽シティ銀行が97年に経営破綻。グループ会社間で資金繰りを維持してきたものの、近年は得意先である建設業者の業績低迷から、2007年9月期の年売上高は約17億4800万円にまで落ち込んだ。

 昨年10月には当社が保有していた岩手ケーブルテレビジョン(株)の株式の大半を売却するなど、合理化にも取り組んだが、抜本的な改善に繋がらず、事業継続が困難となった。

 負債は、和山物産が約78億円(債権者数約250名)、和山コンクリート工業が約17億7000万円(事業停止時点)、岩手新生活互助会が約2億3500万円(同約160名)で、ワイズライフが約6億3000万円(同約50名)、志張温泉が約6800万円(同約20名)で5社合計で約105億300万円。