レポート株式会社三朝観光ホテル万翠楼

2008/06/03

TDB企業コード:670019701 鳥取県東伯郡 旅館経営 破産手続き開始決定受ける 負債32億円

「鳥取」 (株)三朝観光ホテル万翠楼(資本金8000万円、東伯郡三朝町山田5、代表大岩勇一郎氏ほか1名、従業員45名)は、6月2日に鳥取地裁へ自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けた。

 申請代理人は、濱田由紀子弁護士(倉吉市駄経寺町2-5、電話0858-27-2150)ほか3名。破産管財人は松本啓介弁護士(鳥取市本町3-101、電話0857-22-1001)。

 当社は、1938年(昭和13年)に「旅館万翠楼」として開業、41年(昭和16年)8月法人改組された。旅館および料理業を主たる業務とする老舗の高級旅館として、三朝温泉では高い知名度を有し、ピーク時の96年12月期の年収入高は約15億600万円をあげていた。

 その後は、景気の低迷などで三朝温泉を訪れる観光客の減少とともに、当社の客数も客単価も伸び悩み、2007年12月期の年収入高は約6億5000万円にまで落ち込んでいた。このため、新館建設費の返済のメドが立たないことなどから事業継続が困難となり、今回の措置となった。

 なお、ホテル事業については、施設の運営管理業務を受託した(株)勝浦御苑(和歌山県東牟婁郡那智勝浦町)によって継続される。

 負債は申請時で、約32億円が見込まれる。